TypeScriptの需要や将来性は年々高まっています。
本記事では、以下のトピックからTypeScriptの開発案件がどのように扱われているのか解説します。
- TypeScriptの求人状況
- TypeScriptの求人から読み解くエンジニアスキル
- TypeScriptの案件を高単価にする要因
TypeScriptとは
TypeScriptは、MicroSoftによって開発されたプログラミング言語です。
TypeScriptの応用範囲は幅広く、JavaScriptを用いる新規プロジェクトではTypeScriptが使われるというのが当たり前の光景になりつつあります。
TypeScriptの学習難易度
TypeScriptは、静的型付け以外の部分はJavaScriptであるため、JavaScriptと比較すると学習難易度高めです。
つまり、JavaScriptの学習＋型定義を理解すれば文法レベルであれば問題ないです。
また、学習難易度は比較的高めですが、利用するべきメリットも存在します。
さらに詳しくTypeScriptの人気を知りたい人は、「【TypeScript】難しい理由と解決策を徹底解説！」を一読ください。
TypeScriptはなぜ人気なのか？
JavaScriptに対してコンパイルし利用する言語を「AltJS」と呼び、TypeScriptもその一種になります。
多くのAltJSの中でもTypeScriptは、最も人気な言語の一つです。（ランキングトップクラス）
実際に、「Stack Overflow」や「The State of JavaScript」など様々なアンケート調査・サイトで人気度の高さを誇っています。
他にも以下のポイントで人気を博しています。
- ネット上における圧倒的な情報量
- エコシステムの充実度
- TypeScriptによる就職採用率
さらに詳しくTypeScriptの人気を知りたい人は、「【TypeScript】難しい理由と解決策を徹底解説！」を一読ください。
TypeScriptの求人・案件数
フリーランススタート調べ（2024/02時点）によると、TypeScriptにおけるフリーランス求人・案件数はエージェントごとに異なります。
| エージェント名 | 求人・案件数 |
|---|---|
| レバテックフリーランス | 3,487件 |
| テックビズフリーランス | 1,872件 |
| MidWorks | 794件 |
| レバテッククリエイター | 699件 |
| テックリーチ | 532件 |
| ギークスジョブ | 505件 |
| プロエンジニア | 423件 |
| パーソルクロステクノロジー | 387件 |
| ランサーズエージェント | 324件 |
| HiPro Tech | 230件 |
TypeScriptの求人・案件数を見てみると、決して多くないと感じる人もいるかもしれませんが、実際にはJavaScriptの求人・案件にも幅広く対応できる言語であるため、一概に少ないとは言い切れません。
また、とある期間におけるTypeScriptのフリーランス求人・案件数の推移が分かる表が以下になります。
| 期間 | 求人・案件数 |
|---|---|
| 2023/09 | 2,269件 |
| 2023/10 | 2,585件 |
| 2023/11 | 2,489件 |
| 2023/12 | 3,330件 |
| 2024/01 | 3,095件 |
| 2024/02 | 3,734件 |
半年間だけでも、求人・案件数が1000件以上伸びている状況です。
今後も求人・案件増加と一定の件数担保ができる需要と将来性のあるプログラミング言語になります。
TypeScriptの主な求人・案件内容
TypeScriptの求人・案件内容に関しても、以下の各フレームワーク利用の案件数にて分かることがあります。
| フレームワーク | 案件数 |
|---|---|
| React | 45,567件 |
| Vue.js | 23,658件 |
| Angular.js | 4,062件 |
| NuxtJS | 1,677件 |
SPA開発が流行りだしたころから、React/Vue/Angularは一定の需要があります。
また、TypeScriptの求人・案件内容の動向として、以下の項目が挙げられます。
- Webサイト開発（SPA開発）
- スマホゲーム＆スマホアプリ開発
- Webシステム開発
特に、TypeScriptではWebサイト開発（SPA開発）が多いです。
TypeScriptはWebサイト開発で活用するため、Webサイト開発周辺で関わるフロントエンドエンジニアが多用しています。
次に、TypeScriptはスマートフォンが普及したことにより、Webサイト開発以外に使われるようになりました。
そのため、スマホゲームやスマホアプリ開発などスマホ市場でTypeScript案件が増えています。
FlutterやReact Nativeなどを使用したTypeScriptフリーランス求人・案件が増えています。
最後に、TypeScriptはWebアプリ開発、SaaS開発、ECサイト開発なども実装できます。
ただし、Webシステム開発は複数システム連携が基本になるため、TypeScript以外にもRuby、PHP、Pythonなど複数のプログラミング言語スキルやReact、Vue.js、AngularJSなどのフレームワークスキル、ミドルウェアやインフラ周りのシステム開発周辺スキルを求められることがほとんどです。
TypeScriptの求人・案件に必要なスキル
TypeScriptの求人・案件にて必要になるスキルは、基本的に以下のスキルが求められます。
- フロントエンド開発周辺での経験や知識
- UI/UXの理解
- チームマネジメント経験
- 上流/下流工程の実務経験
もちろん、エンジニア1~2年目の方であれば、チームマネジメント経験が皆無になるため、フロントエンド開発周辺の経験や実装経験によるスキルシートが欲しいところです。
上記のポイントを押さえることで、高単価の求人・案件も獲得できる近道になります。
TypeScriptの求人・案件単価を決定する要因
上述した通り、Webサイト/アプリ開発において基本的に求められる大枠のスキルを記載しました。
さらに、TypeScriptの求人・案件単価を高めるために求められる技術的な部分は以下の項目です。
- TypeScriptの実務経験
- JavaScriptの実務経験
- フレームワークを利用した実務経験
技術的な部分は、最終的に言語習熟度とフレームワークの扱い方をどれだけ”モノにしているか”に帰着します。
また、単純な利用実績ではなく、実務レベルで利用した経験が圧倒的な高単価案件へつなげます。
おそらく、TypeScriptへこれから挑戦する人であれば、少なくともJavaScriptの経験があるはずです。
そのため、JavaScriptの言語習熟度と各種フレームワークの扱い方に加え、TypeScriptの言語習得が高単価案件獲得に近づく取り組みになります。
TypeScriptを導入・採用するメリット
開発領域としてフロントエンド・バックエンド両方でTypeScriptを導入・採用すると、多くのメリットが享受できます。
つまり、開発プロジェクト内で使用する言語が1つであることはメリットになります。
開発言語が1つであれば、以下の利点が生まれます。
- モジュール共有
- 開発プロジェクト内のノウハウ共有
- 学習コストパフォーマンス最大化
想像が容易いかと思いますが、開発領域を超えてTypeScriptで統一できれば、開発に利用するモジュールあるいはノウハウが領域間で共有できます。
また、言語2つ以上になれば学習コストが大幅に膨らみます。
そのため、統一言語としてTypeScriptを利用できれば、学習コストが減りパフォーマンスを最大化できます。
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