本記事では、未経験でもフリーランスエンジニアまでの独立ロードマップを余すことなく公開し解説します。
昨今、収入の格差や収入源の確保で苦しんでいる人は、本業のキャリアチェンジ・副業での収入増加など考える方も増えてきました。
働き方においても新しい価値観が求められる世の中で、フリーランスエンジニアは一つの自由な働き方です。
おそらく本記事を読むあなたは、「フリーランスエンジニア」を具体的に知りたいはずなので、詳しく伝えられたらと思います。
未経験からフリーランスエンジニアまでの5ステップ
結論、フリーランスエンジニアになるまでの期間は年々短くなっています。
理由として、以下の環境が整備され質が高い状態にあるからです。
- プログラミング学習環境の充実度
- フリーランスエンジニアの情報量
- フリーランスエンジニアにおける案件獲得環境の豊富さ
特に、ITエンジニアの必須スキルであるプログラミング学習が様々な形で手に入る状況です。(学習のコスパとタイパは断トツに高い職種)
また、いわゆる士業(医者・弁護士など)の資格保持が必要な職業と異なり、働き方の間口が圧倒的に広く収入が高いです。
そのため、PCさえあれば1年もかけずにキャリアチェンジあるいは収入増加のための副業などに取り組めます。
ただし、闇雲にチャレンジしても途中で挫折してしまうため、ステップごとのロードマップを基準にキャリアプランを考えることをおすすめします。
- ステップ1:オンラインプログラミングスクールを使う
- ステップ2:SESか自社開発企業に就職する
- ステップ3:副業として案件獲得のサービスを活用する
- ステップ4:エンジニア転職サイトで市場価値を確認する
- ステップ5:フリーランスエージェントで案件獲得&独立する
それぞれのステップを丁寧に解説します。
ステップ1|オンラインプログラミングスクールを使う
まず始めに、完全未経験である状態から右も左もわからずネット情報だけで学習するのは逆に時間を無駄に浪費します。
プログラミングは完全独学で学習できるほど簡単ではないですし、エンジニアによる収入を1か月でもはやく獲得できれば得です。
だからこそ、プログラミングスクールによる「学習の時間」を買ったほうが得策です。
さらに、時間を買うだけでなく「就職保証付き」など様々な特典がエンジニアへの最短ルートになります。
オンラインスクールとオフラインスクールの選び方
結論は、オンラインプログラミングスクール一択です。
以下に、オンラインスクールとオフラインスクールの特徴を記載します。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
オンライン型 | 場所関係なく1人で学習できる | モチベーション維持の難しさ |
オフライン型 | モチベーション維持が容易 | コミュニティ依存が発生 |
オンライン型プログラミングスクール
オンライン型のメリットは、間違いなく場所問わず学習できる点です。
一方でモチベーションの維持が難しく、学習が続かない可能性があります。
ただ、昨今のスクールではオンラインによるデメリットをつぶすように仕組み化されているため、「メンター付き」「コミュニティ形成用チャットルーム」などが存在します。
そのため、オフライン型のスクールのメリットはほぼなくなっており、そもそもモチベーション維持のためにオフライン学習する理由はなくなっています。
オフライン型プログラミングスクール
個人の感覚によりますが、いまだに直接的な対人コミュニケーションでなければ続かないと感じる人も一定数います。
そのような感覚をお持ちの方は、当然オフライン型プログラミングスクールがおすすめになります。
ただし、現在はオフライン型のコミュニティ形成はほぼ利用しない方が多いため、オンライン型一択だと感じます。
プログラミングスクールを利用するメリット
特に完全独学でプログラミング未経験からフリーランスエンジニアを目指すのであれば、プログラミングスクール一択だと考えます。
当然ながら、プログラミングの完全独学は膨大な労力を要します。
- 学習によって実現したい目的/目標設定
- 学習内容の取り決め
- 学習レベルの基準
- 学習時間の確保
- 学習計画の具体的なスケジュール管理
- プログラミングにおける悩み/エラー解消などの学習環境
- エンジニア就職/転職の具体的な実現方法
つまり、フリーランスエンジニアを目指すまでの過程で純粋なプログラミング学習のみとはいかず、学習以前の計画段階で挫折あるいは思考時間を奪われます。
仕事との並行やスケジュール管理などを考慮しながらプログラミングスキルを習得したい人は、プログラミングスクールによって様々な過程を短縮できるメリットが得られます。
ステップ2|SESか自社開発企業に就職する
いまだにプログラミングスクールでの学習内容が学校のようなイメージを持たれる人もいるかもしれません。
- プログラミングの基礎学習で終了するのではないか
- 学習後の進路をどうすればいいかわからない
- 学習した内容がエンジニア市場でどれだけの価値か判断できない
昨今のプログラミングスクールの内容は、エンジニアになるまでの課題を解決しながら改善され運営されている状態です。
例えば、上記でも記載したような「就職付き」や「メンター付き」など、シンプルなプログラミング学習以外にキャリア形成に関する特典が必ずなければ、未経験者を取り込めないからです。
そのため、キャリアプランを含めたプログラミング学習ができるため、自身のキャリアプランに合わせて就職先を選ぶのが良いです。
- SES(エンジニア派遣型)企業
- 自社開発企業(Web系・SIer)
スキルセットを拡大するあるいは様々な開発現場を経験しながら、自身を高めたいと考える人はSES企業がおすすめです。
一方で、比較的大規模で特定の企業がオリジナルサービスを展開するプロジェクトで、開発工程をじっくり学びたい人であれば自社開発企業がおすすめです。
エンジニア求人には未経験者募集が多数ある
特に、近年はエンジニアの人材不足が顕著なため、様々なエンジニア求人サイトにてプログラミング未経験者を採用する募集があります。
実際には、全くゼロの状態で応募することは無謀ですが、実務経験がなくても求人によって狙えるのは事実です。
- 未経験を募集しているか
- 年齢制限があるか
- 最低限のスキルセットは何を求められるか
ぶっちゃけ最短を狙ってエンジニアを目指すのであれば、求人内容から逆算して学習ロードマップを計画するのも一考です。
ステップ3|副業として案件獲得のサービスを活用する
エンジニアとしてキャリアチェンジあるいはキャリア形成をスタートできた人は、間違いなく副業をお勧めします。
特に、アウトソーシングサイト(ランサーズやクラウドワークス・ココナラなど)に登録し、自身のスキルでたとえ低単価でも案件獲得と報酬獲得を経験すると、フリーランスへの道が見えてきます。
実際に、フリーランスであればエンジニアに限らず、自身で仕事を獲得し単価交渉から継続案件につなげるといった様々な事務作業が発生します。
つまり、企業で働く以外の働き方(単体でどれだけ動けるのか)を知らなければ、もはやフリーランスエンジニアにはなれません。
ステップ4|エンジニア転職サイトで市場価値を確認する
十中八九、フリーランスエンジニアを目指すのであれば、個人開発でアプリあるいはツール等のポートフォリオが必須になります。
また、自身のスキルセットがどの程度市場価値の基準をもとに高低さがあるか、把握しておくことも重要です。
- 自身が持つスキルセット(扱える言語やフレームワーク・インフラ周りなど)
- 開発領域に関する知識(主戦場がフロントなのかバックエンドかなど)
- 得意とする業界(Web系や業務系など)
- チーム開発時のポジション(メンバーなのかTL/PL/PMなど)
エンジニア転職サイトであれば、自身の様々なプロフィール内容から求人検索できるため、等身大のあなたのスキルで検索した結果を利用し、どんな求人がヒットするか知っておく必要があります。
当然、求人検索から数件~数百件とヒットしますが、希望する求人内容と自身のスキルレベルでどれだけ差を感じるか、あるいはクリアできていると感じるかを確認しましょう。
差を感じるのであれば「差」の部分をいかにつぶす自己学習を実施するかですし、クリアできていると感じたなら「クリア」した部分で案件が存在するかを確かめるのがよいです。
ステップ5|フリーランスエージェントで案件獲得&独立する
上記のステップ4にて、「クリア」できている部分が多くなればなるほど、案件獲得は容易になります。
実際にチャレンジできることを確認できたら、フリーランスエージェントに登録しましょう。
- スキルシート作成
- 常駐型・リモート型といった働き方
- 報酬額の設定
- 継続的な報酬の見通し
スキルシートがどれほどかによって紹介される案件数は増減します。
当然、あなた自身がどのような働き方・報酬額の基準を設けているかによっても選ぶ案件が変化します。
最初の段階は選べるほどの状態ではないのが現実的ですが、エージェント側が紹介した案件をこなす中で実績が積まれるので時間の問題だけかと思います。
また、継続的な報酬の見通しに関しては、1案件を継続するパターンと複数の案件を掛け持ちするパターンに分かれます。
そのため、常に自身が積極的に動かなければ収入ゼロになる可能性があるフリーランスエンジニアにとって継続的な報酬の見通しは重要になります。
最低限これらのステップを意識し、フリーランスエンジニアとして独立する目標を明確化しましょう。
企業エンジニアのうちに実施すべきこと
ここでは、企業エンジニアについても言及します。
実際に、現在未経験から企業エンジニアに転身できている人も少なくなく、これからの行動を思案している人も存在します。
- フリーランスエンジニアにおけるキャリアプランを練る
- 企業内の実務経験を積んでおく
- 営業活動用のスキルシートを作成しておく
フリーランスエンジニアにおけるキャリアプランを練る
一般的に、企業で働くエンジニアは自身の市場価値を確かめる機会が少ないです。
あるいは、機会すらなく確かめたことがない企業エンジニアも少なくありません。
そのため、転職予定の銘でフリーランスエンジニア特化のエージェントサイトやサービスに登録しましょう。
企業内ではなく、社外からどのような印象を持たれるのかエンジニアとしてのスキルを評価してもらう機会を自ら作ります。
すでに、オファーがいくつも届くのであれば、フリーランスとして実施すべき項目を潰すだけでよいです。
逆に、自身が想定していたオファーが全く来ない場合、企業内で必要な技術を研鑽する時間にあてていきます。
フリーランスエンジニアにとって重要なのは、案件が途切れない環境を作ることです。
エンジニアとして働き方が変化しても、キャリアが一時的に途切れるのは評価を著しく下げる行為になります。
そのため、すぐに案件を獲得できるか確認することが先決です。
企業内の実務経験を積んでおく
実務経験を積むといっても、開発プロジェクトは会社によって業種の違いがあり、一概に狙った開発プロジェクトにアサインされるわけではありません。
ここで重要になるのは、実務機経験の年数になります。
実際に、企業がダイレクトリクルーティングサービスを利用したスカウト業務にて、必須になる確認項目が経験年数になります。
事実、特定の業種におけるエンジニアの経験年数は、業種に対する一定の知識・専門分野における特殊技術など、特化されてきたスキルを見極めやすい指標になるためです。
企業側の立場になれば容易に想像できると思いますが、経験年数が長いほど頼れる存在だろうと考えてしまうのは当たり前でしょう。
そのため、最低年数として3年を考慮して独立の準備を立てることが最短になりやすいです。
営業活動用のスキルシートを作成しておく
エンジニアにとってのスキルシートは、自身のアピールポイントをまとめた職務経歴書及びスキル提示になります。
主力言語はもとろんのこと、インフラ知識や保有資格、参画したプロジェクト内容による得意な開発領域など様々な詳細情報を盛り込みます。
特に面談などで確認されるのが、プロジェクト内の内容になります。
プロジェクトにおける自身の立場・役割・使用技術を利用した意図やこだわり、チームにどのような影響を与えたかといった内容です。
プロジェクトに対して、WhyDo(発生した課題をなぜするべきか)、HowDo(どうやって解決したか)、実行後どんな影響を与えたかをつぶさに記載するとよいです。
フリーランスになってから実施すべきこと
フリーランスエンジニアは、会社員と異なり働き方から生活面、収入面に至るまで様々な環境変数が変化します。
そのため、準備の一環としてフリーランスエンジニアの必須知識を蓄えることも重要です。
- プログラミングスキルの向上
- ITリテラシーの向上
- 体調管理及び運動計画
- 税金対策のための経費計算
- 新規/継続のための営業戦略立案
- エンジニア活動の発信
現役フリーランスエンジニアのスケジュール感や詳細な活動内容を知りたい人は、「【働き方】フリーランスエンジニアの一日のスケジュールと会社員との違いを解説!」を一読ください。
エンジニアが独立するおすすめのタイミング
エンジニアが独立を考えたとき、最適なタイミングはどのようなケースになるか理解しておくべきです。
フリーランスエンジニアとして独立する際、以下のタイミングが独立に踏み切れる可能性が高い時期になります。
- 20代によるフリーランスエンジニアへの転身
- 企業エンジニアとして経験年数3年を過ぎた時期
- 1年間何もせず生活できる貯蓄ができた時期
20代によるフリーランスエンジニアへの転身
エンジニア業界は、若ければ若いほど市場価値が高まります。
体力・吸収力・頭の回転など、若さはエンジニアにとって間違いなく武器です。
そのため、20代という無理がきく時期にフリーランスエンジニアを目指す、あるいは飛び込んでしまうのは一つの方法です。
20代であれば、スキルがないのも問題視されにくいため再就職も問題なくできる点もメリットになります。
企業エンジニアとして経験年数3年を過ぎた時期
企業が求める人材は、フリーランスエンジニア採用であっても中途採用であっても即戦力一択になります。
逆に言えば、中小企業や大手企業がほぼすべからくNGにしている項目は以下の人物像です。
- 転職数が異常に多い
- プロジェクトの参画期間が浅い
- 特定の開発領域に対する経験年数が浅い
- コード/社内カルチャーにうるさい
- 年齢が高い
上記項目は特に確認される情報になります。
経験年数が長くても、上記項目を見ると「何か問題を抱えている可能性がある」とフィルタリングで弾かれるケースを数多く見ます。
なんでも挑戦する姿勢を貫くのではなく、一定期間を要するキャリアプランを形成していく必要があります。
フリーランスも同様に様々な情報を確認されるため、吟味した情報のみ記載・発信するよう心がけましょう。
1年間何もせず生活できる貯蓄ができた時期
新しい働き方に挑戦するのは、社会人にとって非常に困難なタイミングでもあります。
これまで生活基盤を支えた働き方を捨て、新たな働き方で安定した生活を維持する必要があるからです。
しかも、学生と違い自分の生活は自分が担保しなければならないため、どうしたって行動しまくる必要があります。
さらに言えば、必ず成功すると言い切れる状況ではないこと、自分の心が途中で挫折しないことなど、ハードルはいくつも用意されています。
そのため、失敗しても挑戦できる環境を維持するために、1年間は生活を保障できる状態でフリーランスを目指しましょう。
もちろん、行動計画が練りこまれているのであれば半年や3ヶ月と短期間で安定を確保するのもよいです。
要するに、準備したものを全集中で実施できる期間を確保しておきましょう。