フリーランスエンジニアの仕事内容とは?エンジニア職種別の案件例から解説!

「フリーランスエンジニア」と一言でいっても、仕事内容は様々です。

そのため、フリーランスエンジニアの仕事内容においてイメージがつきにくいかと思います。

フリーランスエンジニアへの素朴な疑問
  • フリーランスエンジニアはどんな仕事内容なのか
  • 案件例などフリーランスエンジニアの仕事を詳細に知りたい

本記事は、フリーランスエンジニアの仕事内容について詳しく解説します。

目次

フリーランスエンジニアの仕事内容【職種別】

フリーランスエンジニアの仕事内容といっても、エンジニア職種は様々です。

本記事では、代表的な7職種の特徴について解説します。

フリーランスエンジニアの7職種
  • フロントエンドエンジニア
  • サーバーサイドエンジニア(バックエンド)
  • システムエンジニア(社内SE)
  • インフラエンジニア
  • データベースエンジニア
  • ネットワークエンジニア
  • データサイエンティスト

各職種の特徴について確認していきます。

フロントエンドエンジニア

Web系エンジニアの中でも最も一般的な職種として、「フロントエンドエンジニア」があります。

具体的に、以下の開発内容に対してUIに関する設計・実装・運用保守を仕事とします。

フロントエンドエンジニアが主に取り扱う開発内容
  • Webサイト/Webサービス
  • Webアプリケーション
  • ECサイト

利用者が最も確認する「Webページ」の開発を実施する職種になります。

Web関連開発が非常に多いため、リモート案件も多いです。

フロントエンドエンジニアの案件例

フロントエンドエンジニアの案件例は、以下になります。

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案件内容必要スキル案件単価(月当たり)
・TypeScript/Reactを用いたSPAのフロントエンド開発(新機能開発、リプレイス)
-設計、開発、テスト、運用保守
-プロダクトのフロントエンド作業全般
-プロダクトのリプレースに向けた設計・開発
-コードレビュー
-画面のデザイン、UI/UXの改善
・TypeScriptを用いた実務経験
・ReactでのSPA実装経験
・HTML、CSS等の基本的なフロントエンドの知識
・Gitでのチーム開発経験
950,000円
・OCRツールの新規機能開発・改善
-ロードマップ策定
-技術選定(フレームワーク、ミドルウェア、その他開発ツール等)
-アーキテクチャ設計(マイクロサービスアーキテクチャ)
-サービス設計
-開発、テスト
-リリース・改善
・Vue.jsを用いた開発経験3年以上
・Nuxt.jsを用いた開発経験3年以上
・技術選定やアーキテクチャ設計などの上流工程から携わった経験
950,000円

サーバーサイドエンジニア(バックエンド)

こちらもWeb系エンジニアの中でもフロントエンドエンジニアの対となる職種として、「サーバーサイドエンジニア」があります。

具体的に、以下の開発内容に対してWebサーバーやDB周りなどに関する設計・実装・運用保守を仕事とします。

サーバーサイドエンジニアが主に取り扱う開発内容
  • Webサイト/Webサービス
  • Webアプリケーション
  • ECサイト
  • AI関連サービス
  • ネイティブアプリ
  • デスクトップアプリ

開発内容として上記を記載しておりますが、基本的に機能を持つWeb関連アプリ/サービスであれば、ほぼ全て関わっています。

サーバーサイドエンジニアの案件例

サーバーサイドエンジニアの案件例は、以下になります。

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案件内容必要スキル案件単価(月当たり)
・自動車販売会社向け業務システム刷新開発案件
-中古車ECサイトの新規機能の開発や保守
-API基盤の作成を進めていく上でのスクラムチームの進行の管理
・スクラムマスターとしての経験
・Rubyでの開発経験
・AWSの経験
1,450,000円
・Pythonを用いて新規AI関連プロダクト開発・Pythonを用いた開発経験5年以上
・AWSを用いた実務経験
・AIエンジンの新規開発経験またはPoC等を含む新規プロダクト開発のリードエンジニアの実務経験
1,350,000円

システムエンジニア(社内SE)

システムエンジニアの仕事内容は多岐に渡りますが、システ開発に関する各工程に携わる仕事を指します。

システムエンジニアが主に取り扱う開発工程
  • 要件定義
  • 基本設計
  • 詳細設計
  • 開発/実装
  • テスト
  • 運用保守

Web系企業であればSIer企業のプログラマーと同様、実装段階も担います。

また、一般的に上流工程と呼ばれる要件定義から詳細設計に取り組める人は、収入が高い傾向になります。

システムエンジニアの案件例

システムエンジニアの案件例は、以下になります。

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案件内容必要スキル案件単価(月当たり)
・情報システム部にて社内作業の効率化を目的とした体制の構築支援
-Google work spaceの運用(管理者対応)
-情報セキュリティ管理(各種ログ管理、アクセス権管理)
-備品管理 
-最適なコーポレートインフラ環境の提案、整備、運用
-ISMS推進(維持と強化のPDCA)
・コーポレートIT(情報システム)部門で社内SEやコーポレートエンジニアとしての実務経験
・ISMSの運用経験
・Webサービスや業務システムの開発による業務効率化の経験
・業務システムの設計~運用の実務経験
900,000円
・食品系メーカーのシステム開発・要件定義、基本設計の経験
・関係各所とのやりとりにおけるコミュニケーション能力
・資料作成の経験
800,000円

インフラエンジニア

インフラエンジニアは、インフラ周りの設計・構築・運用・保守等行うエンジニアを指します。

システムのベースとなる部分に関わる業務のことです。

インフラエンジニアが主に取り扱う業務内容
  • Webサイト/サービス基盤の設計・構築・運用・保守
  • システム基盤となるサーバー・ネットワーク・データベースの設計・構築・運用・保守

企業によってデータセンターに常駐することもあります。

またパブリッククラウドによる基盤構築も一般化したため、リモートも数多くあります。

インフラエンジニアの案件例

インフラエンジニアの案件例は、以下になります。

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案件内容必要スキル案件単価(月当たり)
・卸売業向けクラウドインフラ構築案件
-要件定義(非機能要件含む)
・AWSを用いたインフラ構築経験
・非機能要件の要件定義経験
850,000円
・ElasticStackを用いたログ分析基盤のインフラ基盤構築・Linux上での運用/開発経験
・AWS上での可用性を意識した運用/開発経験
・VPCなどを用いたネットワーク設計経験
・CI/CDの設計/構築経験
・CloudWatchやLambdaなどを用いたAWS上での監視設計経験
・DatadogやZabbixなどを用いたリソース監視の運用/構築経験
・LogstashやFluentdなどを用いたデータ収集処理の経験
・Kibanaを活用した可視化ダッシュボードの設計/開発経験
800,000円

データベースエンジニア

データベースの構築・運用保守を行うデータベースエンジニア。

主に、SQL ServerやOracleといったデータベースに関わる業務を行うエンジニアのことを指します。

データベースエンジニアが主に取り扱う業務内容
  • Webアプリ/サービス等で利用されるデータマネジメント基盤の設計・構築・運用保守
  • ログデータ分析に用いるデータ作成

近年では、企業データを用いた分析業務も増えているため、Tableauやsnowfalkeなど分析基盤を使用することもあります。

データベースエンジニアの案件例

データベースエンジニアの案件例は、以下になります。

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案件内容必要スキル案件単価(月当たり)
・【Python】データマネジメント構築支援
-データ活用テーマの検討と立ち上げ
-PoC支援など
-データ加工~tableau等BIツールでの可視化
-DWH、DM構築など
・Pythonを用いたデータ加工の経験
・DWH、DM構築経験
・Tableau等の数値可視化ツール使用経験
1,050,000円
・【PostgreSQL】データベース構築・PostgreSQLの設計/構築経験950,000円

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、NW機器のコンフィグ設定を中心に様々なネットワークを構築を行います。

ネットワークエンジニアが主に取り扱う業務内容
  • ハードウェアに関するNW設計・構築・運用保守
  • クラウド関連のNW設計・構築・運用保守

近年では、パブリッククラウドによるネットワーク構築が増えています。

ネットワークエンジニアの案件例

ネットワークエンジニアの案件例は、以下になります。

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案件内容必要スキル案件単価(月当たり)
・【ネットワーク】システム構築支援
-システム構成検討支援
-打ち合わせ、調整、価格交渉支援
-提案資料作成等
・ネットワークおよびサーバおよびクラウドの運用やプロジェクト管理経験
・チーム内外のステークホルダと良好な関係を築ける折衝経験
・組織の業務設計や運営計画の経験
・複雑な課題に対して問題解決した経験
・実施業務に対する効果的、効率的な改善提案経験
・AWSやAzure、SalesForce等のクラウドサービスのサービス知識
650,000円
・ネットワークの保守及び運用・Ciscoスイッチの保守経験
-機器交換
-コンフィグ設定
-ログ収集
-メーカー問い合わせ
・L2、L3スイッチでの設計/構築経験
650,000円

データサイエンティスト

データサイエンティストは、企業が持つビッグデータを分析することでビジネス活用の施策を打ち出します。

データサイエンティストが主に取り扱う業務内容
  • DB周りのインフラ設計/構築
  • クラウド周りのインフラ設計/構築
  • データマネジメント基盤の構築及びデータ分析
  • AI関連の機械学習用データ作成やアルゴリズム開発

近年では、データ分析のみにとどまらず、インフラ(DB周りが中心)構築やAI関連の業務も増えています。

また、機能開発も含まれるケースがあるため、サーバーサイドエンジニアの役割も持つことがあります。

データサイエンティストの案件例

データサイエンティストの案件例は、以下になります。

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案件内容必要スキル案件単価(月当たり)
・【Python】生成AI活用クラウドサービス開発
-新規機能のAPI実装
-新規機能のAPIデプロイ
-既存プロダクトAIの保守運用および改善
・Webアプリケーション開発経験3年以上
・Gitを用いたチーム開発経験
・スケーラブルな機械学習モデルの開発経験
・機械学習アルゴリズムと数学的原理への知見
1,050,000円
・【データマイニング】出版事業関連データ分析
-複数データの分析
-プロトタイプ開発
-モデル開発
・研究もしくはビジネスにおいて、データ分析を用いての課題解決経験1年
・SQL/R/Pythonのいずれかを利用したデータ分析の経験
・統計解析や機械学習に関する知見
・課題解決のための問題解決能力/論理的思考力
950,000円

フリーランスエンジニアの働き方における種類

上記では、一般的な職種別にてフリーランスエンジニアの案件例をもとに仕事内容を解説しました。

ここでは、フリーランスエンジニアの働き方における種類について解説します。

大別すると、3つの要素で切り分けることができます。

フリーランスエンジニアの働き方における種類
  • 契約形態
  • 働く場所
  • 働く時間

エンジニアに限らず、フリーランスからすると3つの要素は重要視されています。

契約形態

一般的に、フリーランスエンジニアには2種類の契約形態が基本になります。

契約形態の種類
  • 請負契約
  • (準)委任契約

前者である「請負契約」は、プログラムや資料などクライアントが提示する成果物を納品することで、対価として報酬を頂くといった形になります。

また、後者である「(準)委任契約」は、クライアントから提示された規定の業務時間に応じて報酬を頂く形です。

一般的に、「フリーランスは自由な働き方」とイメージされる人にとって、請負契約が最も想像される形になります。

一方で、(準)委任契約は一般的な会社員とほぼイコールな働き方になります。

働く場所

結論は、「案件内容とクライアントの意向で決まる」のが働く場所になるため、リモート案件じゃない限り通勤も含まれます。

ただ、請負契約の場合は成果物の納品が基本になるため、リモート案件として求人が公開されるケースが比較的に多いです。

一方で(準)委任契約の場合、案件にもよりますが勤怠管理の観点から、週○日出勤や常駐の可能性があります。

職種ごとに異なりますが、分別すると以下のエンジニア職種が常駐になりやすいかと思います。

常駐になりやすいエンジニア職種
  • システムエンジニア(社内SE)
  • インフラエンジニア
  • ネットワークエンジニア

あくまでも案件の観点から、比較的常駐になりやすいエンジニア職種をピックアップしています。

働く時間

それでは、フリーランスエンジニアの仕事の実際のところはどうなのでしょうか?

働く時間に関しても、やはりクライアントの意向によって決まります。

また、(準)委任契約の場合は業務時間は定められているケースが多いです。

一方で、働く時間を重視したい人は以下の制度をしっかり確認しましょう。

働き方の各制度
  • 固定時間制
  • フレックス制
  • フルフレックス制

制度の呼び名はいくつかありますが、基本的に特定の時間を指定されるか、コアタイム以外は自由か、完全に稼働時間に裁量を持たされるか、といった自由度の違いになります。

フリーランスエンジニアの現実

フリーランスエンジニアは、主に3つの側面から仕事を選ぶ傾向があります。

理由としては、やはりフリーランスのメリットをより多く享受するためです。

フリーランスエンジニアが重視する3つの項目
  • ITスキルの利用範囲
  • フリーランスのメリット/デメリット
  • 案件獲得の手法確立

ここでは、単価/年収アップは前提としているため、追求する項目として含んでいません。(稼げるに越したことはないため。)

ITスキルの利用範囲

フリーランスエンジニアにとって持っているITスキルの範囲は重要であり、案件への参画有無に大きく影響します。

また、フリーランスエンジニアになる時点で、特化したITスキルを少なくとも2~3個持ち合わせていると想定します。

そのため、未経験からフリーランスエンジニアとしていきなり案件参画することは、極めて困難な状況になります。

フリーランスのメリット/デメリット

フリーランスエンジニアのメリットとデメリットは、フリーランスとしての働き方選択によって変化します。

一般的に、以下のメリットデメリットは挙げられます。

フリーランスエンジニアのメリット
  • 収入の変動をコントロールできる
  • 本業をいくつも持てる(複数案件や副業)
  • 仕事選択の自由
  • 節税可能
  • 人間関係をコントロールできる
  • 本業以外の総合的な業務が身につく
フリーランスエンジニアのデメリット
  • 社会的信用が会社員よりも低い
  • ボーナスなど福利厚生がない
  • 業務外で雑務をする必要がある
  • スキルやパイプがないと仕事が安定しない
  • 常に単月の収益に追われる状況になる(精神的不安)

基本的に、フリーランス全般で上記のメリット/デメリットに挙げられた内容で悩み・不安を抱えている人は多いです。

デメリットの内容はできる限り打ち消し、メリットのみを享受できるよう取り組んでいきましょう。

案件獲得の手法確立

最後にフリーランスエンジニアの案件を獲得する方法についてです。

フリーランスエンジニアの案件獲得方法は、以下のようなものがあります。

案件獲得の手法を確立することもフリーランスにとって重要です。

また、会社員の経験しかない人は当たり前のように業務がありますが、フリーランスの場合だと実際に以下の方法で案件獲得に奔走しています。

フリーランスの案件獲得例
  • 直接クライアントに営業する
  • 商品/サービス広告を出稿する
  • クラウドアウトソーシングを活用する
  • メルマガ/SNS/ブログで発信する
  • 同業コミュニティから案件をもらう
  • 知人/友人から仕事をもらう
  • フリーランスエージェントを活用する

基本的に、商品やサービスを個人開発している人や一定の人数を保有したオンラインコミュニティを持っている人はほとんどいません。

また、知人や友人・同業コミュニティから案件をもらうことも特殊なケースに入るため、ほとんどのフリーランスエンジニアはエージェントを利用しています。

実際に、エージェント利用によって実績を積み上げたほうが案件を紹介してもらえる確率が高くなります。

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