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【TypeScript】学習方法や学習コストのかけ方・つまずくポイントを解説

本記事の要点
  • TypeScriptはなぜ難しいと感じるのか
  • TypeScriptに対する学習コストのかけ方
  • TypeScriptのおすすめ学習方法
  • 無料で学べるTypeSctript特化の学習サイト

上記の悩みを解決しながら、詳細な解説を記載しています。

特に、反復学習の重要性を中心に読み進めて頂ければと思います。

目次

なぜTypeScriptは難しいと感じてしまうのか

TypeScriptは、JavaScriptに型安全性を加える強力なツールですが、多くの開発者が「難しい」と感じてしまいます。

その理由は、主に次のような点にあります。

TypeScriptが難しく感じる理由
  • バックグラウンドによる影響
  • 定義内に「T」「U」が登場し混乱する
  • 型の定義方法がいくつも存在する

現在、TypeScriptを学び始めた人にとって理解しづらい内容も含んでいます。

しかし、今後TypeScriptを利用する上で避けては通れない内容であることも事実です。

バックグラウンドによる影響

開発者のバックグラウンド(出身言語)によって、TypeScriptの理解難易度は大きく異なります。

以下は、いくつかのパターンを例に影響具合を記載しています。

JavaScriptのみの経験者

JavaScriptは動的型付き言語であり、型をほとんど意識せずにコードを書けます。

そのため、静的型付き言語であるTypeScriptに触れると、突然「型を考える」ことを求められます。

その際に、明らかな違いによって強い拒否感や違和感を覚えることがあります。

JavaやC#出身者

型の概念には慣れているものの、TypeScript特有の「型推論」「ユニオン型」「インターセクション型」「条件型」などには戸惑うことも少なくないです。

加えて、JavaScriptとの相互運用に起因する柔軟さや曖昧さに違和感を覚えることがあります。

PythonやRuby出身者

同様に動的型付き言語に慣れた層は、型を考えるタイミング極端に少ないです。

もはや、コーディング方法すら数行単位で変化するため、戸惑いやすいです。

TypeScriptにおける「型を明示する」「構造的部分型(Structural Typing)」の考え方に馴染むまで時間がかかる傾向があります。

上記のパターン以外でHTML/CSSからTypeScriptへ入門する場合でも、関連している技術だからといって簡単に身に付けられるとは限りません。

むしろ、HTML/CSSから入門すると難易度が高いと感じやすいかもしれません。

定義内に「T」「U」登場し混乱する

TypeScriptを使っていると、次のようなジェネリクス(Generics)に遭遇します。

function identity<T>(arg: T): T {
  return arg;
}

この<T>や、場合によっては<T, U>のような記法は、特に初学者にとって理解が難しいものです。

TやUという抽象的な記号が、何を意味しているのかピンと来ないためです。

この仕組みは型の再利用性を高め柔軟な関数やクラスを定義するためのものですが、慣れないと「何に使うのか」「具体的に何型なのか」が見えづらく不安を生みます。

function merge<T, U>(obj1: T, obj2: U): T & U {
  return { ...obj1, ...obj2 };
}

const result = merge({ name: "Alice" }, { age: 25 });

上記の例では、2つのオブジェクトをマージし、それぞれの型情報も保持します。

T & U はインターセクション型(交差型)であり、{ name: string, age: number }のような型が作られます。

型の定義方法がいくつも存在する

TypeScriptでは、型の定義方法が複数存在します。

typeエイリアス
type User = {
  name: string;
  age: number;
};
interface
interface User {
  name: string;
  age: number;
}
型推論(明示しない)
const user = {
  name: "Bob",
  age: 30
};

その他にも、以下のパターンなどがあります。

その他の型定義方法
  • ジェネリクスによる型構築
  • ユニオン型・交差型
  • 条件型(T extends U ? X : Y)
  • Mapped Types, Infer, Utility Types(Partial, Pick, Record など)

こうした「型の表現の多様さ」が、TypeScriptのパワーの源でもある一方で初心者を混乱させる原因になっています。

何がベストプラクティスなのか判断しづらく、また複数の書き方を同時に学ばなければならないため、学習コストが高く感じられます。

TypeScriptに対する学習コストはどこにかけるべきか

TypeScriptをマスターするには、ただコードを書くだけでは足りず、概念と実践の両輪を回すアプローチが求められます。

また、TypeScriptに対する学習コスト(時間)も限られるため、出来るだけ効率的な学習でモチベーションの維持も求められるはずです。

ただし、必須条件として以下の内容は避けられないと考えます。

学習コストを投入するポイント
  • TypeScriptの基礎学習教材は通らざるを得ない
  • 「基礎にある概念理解」と「実践」の往復を繰り返す

どんなプログラミング言語であっても基礎学習は必須ですが、TypeScriptの場合は特に概念理解と実践がなければ型を考える癖がつかないです。

TypeScriptの基礎学習教材は通らざるを得ない

「Reactを書いていたらTypeScriptを使わざるを得なかった」という人も多いと思います。

そのまま独学で使おうとしても、型のエラーに苦しみ、結局「anyで逃げる」選択になりがちです。

そのため、以下のような基本教材で体系的な学習を行う必要があります。

STEP
JavaScriptの理解の確認

・JSの挙動や型(プリミティブ型、参照型)をきちんと理解する。

STEP
TypeScriptに関するチュートリアル学習
STEP
実践書籍や講座を並行する

・『Effective TypeScript』は中級者向けだが、設計の勘所に優れる。

・YouTubeやUdemyには初心者向けの講座も多数存在する。

また、Type Challengesのような型に特化した問題集を通じて、「型を書く力」を高めていくことも非常に効果的です。

「基礎にある概念理解」と「実践」の往復を繰り返す

学習の中で最も重要なのは、「理論(基礎概念)」と「実践(コードへの適用)」を往復しながら学ぶことです。

STEP
概念理解
type A = { name: string };
type B = { age: number };
type C = A & B; // 両方のプロパティを持つ → { name: string, age: number }
type D = A | B; // どちらかの型(片方のプロパティだけかも)
STEP
実践で出会う
type ButtonProps = {
  label: string;
} & React.ButtonHTMLAttributes<HTMLButtonElement>;

上記のように、「このコードの型、どうなってる?」という疑問を持ちながら調べていくことが理解を一気に深めてくれます。

STEP
型エラーとの対話

TypeScriptの最大の利点は、静的にエラーを検出してくれることです。

最初は煩わしく感じるかもしれませんが、実はこの「エラーに怒られる」経験こそが最良の学習機会です。

function greet(name: string) {
  return "Hello, " + name.toUppercase(); // エラー: Property 'toUppercase' does not exist
}

TypeScriptはすかさず「toUppercaseではなくtoUpperCaseでは?」と指摘してくれます。

こうした積み重ねが「型の恩恵」を肌で感じる近道です。

TypeScriptの習得には時間がかかりますが、学べば学ぶほど型の力で安心して開発できるようになる感覚を得られます。

エラーを恐れず、概念と実践のサイクルを大切にして取り組んでみてください。

TypeScriptのおすすめ学習方法

TypeScriptに限らず、全てのプログラミング言語の習得は基礎学習が王道にして最強の近道になります。

ここでは、TypeScriptを学習したいプログラミング初心者のための学習ロードマップを解説します。

以下の流れを取り組むことで、TypeScriptの学習手順に沿って最短学習が見込めます。

TypeScriptの学習ロードマップ
  • TypeScriptの開発環境構築
  • TypeScriptにおける基本文法や型を理解する
  • チュートリアルなどでフレームワークを理解する
  • 実践的なWebアプリ開発に取り組む
  • 反復学習と応用の重要性

それぞれのステップに分けて解説します。

TypeScriptの開発環境構築

TypeScriptを利用するためには、以下の開発環境を整える必要があります。

TypeScriptの開発環境構築のポイント
  • Node.jsのインストール
  • TypeScriptのインストール
  • VSCodeのインストール

ここでは、最低限の開発環境構築について解説していきます。

Node.jsは、JavaScriptを動かす実行環境になります。

Node.jsをインストールすることで、JavaScriptを実行するnodeコマンド、パッケージをインストールするnpmコマンド(Node Package Manager)が使えるようになります。

TypeScriptをインストールするためには、npmコマンドを使います。

また、TypeScriptをインストールするとTypeScriptをコンパイルするtscコマンドが使えるようになります。

さらに、プログラミング用のコードエディタであるVSCode(Visual Studio Code)は、コマンドを実行できるターミナルが付属しているため、編集したソースコードのコンパイル/実行をVSCode上で実施できます。

画像を含む詳細な開発環境構築を始めたい人は、「【TypeScript】インストール方法や開発環境構築を徹底解説!」を一読ください。

TypeScriptにおける基本文法や型を理解する

プログラミング言語を扱う上で、コーディングに必要な基本文法と型を理解する必要があります。

最低限でも、以下の基本項目を理解しておきましょう。

TypeScriptの基本文法や型
  • 変数と定数
  • 型定義
  • 演算子
  • 配列
  • オブジェクト
  • 関数
  • 条件分岐
  • クラス

上記を理解することで、基本的な文法が身に付きます。

TypeSciriptにおける無料学習サイトを知りたい人は、「【無料】TypeScript入門・練習できるサイトをまとめて紹介!」を一読ください。

テキストベース・動画ベースの2軸で紹介しています。

チュートリアルなどでフレームワークを理解する

TypeScriptにおける無料学習サイトなどにも記載されているものや公式ドキュメントなどで、チュートリアルをかつようするのも一つです。

実際に、チュートリアルの中でもTypeScriptが利用できるフレームワークを選択することでアプリケーション開発への学習につながります。

TypeScriptのフレームワーク
  • React.js
  • Next.js
  • Nuxt.js
  • Nest.js
  • Angular.js
  • Vue.js

筆者としては、Next.jsがおすすめです。

Next.jsはReactを元にして、サーバー側で描画(サーバーサイドレンダリング)できるように開発されたフレームワークです。

フレームワークについての学習サイトも知りたい人は、「【TypeScript】言語の難易度やJavaScriptと比較して徹底解説!」を一読ください。

実践的なWebアプリ開発に取り組む

上記で紹介したフレームワークを一つ選択できれば、Webアプリ開発に取り組みましょう。

とはいえ、いきなり大規模かつクオリティの高いアプリを構想するのも開発するのも難しいはずです。

そのため、個人的におすすめしているアプリ開発学習は教材の写経になります。

数千円程度あれば紙書籍/電子書籍は購入できますし、Udemyなどで気にあるフレームワークによるアプリ開発を検索するのもよいでしょう。

反復学習と応用の重要性

TypeScriptはJavaScriptの上位言語にあたるため、必ずReactやNest.jsなどライブラリとフレームワークが関与します。

純粋に一度きりの基礎学習やWebアプリ開発ではTypeScriptの習得は難しいです。

特に、たとえ簡易的であってもWebアプリ開発を反復しない限り、Web/DBなどの知識もセットで身に付けるのが困難になります。

そのため、ロードマップ通りに学習する中で実践的なWebアプリ開発を重点的に実施しましょう。

【無料】TypeScript入門・練習できるサイト

ここでは、無料でTypeScriptを学習できるサイトをまとめました。

以下のサイトがお勧めになります。

TypeScriptの学習サイト
  • 【公式】TypeScript ハンドブック(日本語翻訳版)
  • TypeScript Deep Dive (日本語版)
  • サバイバルTypeScript
  • TypeScript Tutorial
  • TypeScript Tutorial – W3Schools
  • TypeScript超入門 覚えることは9個だけ!
  • 日本一わかりやすいTypeScript入門シリーズ
  • 超TypeScript入門完全パック- TypeScriptでアプリを作りたい方必見!
  • プログラミングチュートリアル
  • ムーザルちゃんねる
  • ぶべの開発日記
  • TECH WORLD
  • しまぶーのIT大学
  • セイト先生のWeb・ITエンジニア転職ラボ
  • プログラミング入門【ポテナスコード】

また、以下はおすすめしたTypeScript入門/学習サイトの特徴別である表になります。

スクロールできます
サイト・チャンネル名テキストベース動画ベース
【公式】TypeScript ハンドブック(日本語翻訳版)
TypeScript Deep Dive (日本語版)
サバイバルTypeScript
TypeScript Tutorial
TypeScript Tutorial – W3Schools
TypeScript超入門 覚えることは9個だけ!
日本一わかりやすいTypeScript入門シリーズ
超TypeScript入門完全パック- TypeScriptでアプリを作りたい方必見!
プログラミングチュートリアル
ムーザルちゃんねる
ぶべの開発日記
TECH WORLD
しまぶーのIT大学
セイト先生のWeb・ITエンジニア転職ラボ
プログラミング入門【ポテナスコード】
TypeScript入門・学習サイトの早見表

各学習サイトの詳細な情報や内容を確認したい人は「【無料】TypeScript入門・学習できるサイトをまとめて紹介!」を一読ください。

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